Googleマップの順位は何で決まるか
地図で「整骨院」と探したときの並び順を、地図検索(MEO)の順位と呼びます。この順位を決める要素を、Googleは公式ヘルプで3つに整理しています。関連性、距離、知名度です。順番に意味を押さえます。
| 要素 | 意味(Google公式の説明) | 院長が動かせるか |
|---|---|---|
| 関連性 | 検索された言葉と、院のプロフィールが合う度合い。情報が充実するほど高まる | 動かせる |
| 距離 | 検索した場所から院までの近さ。位置の共有がなければGoogleが推測する | 動かせない |
| 知名度 | 院がどれだけ広く知られているか。ウェブ上の情報や、Googleの口コミの数とスコアも影響する | 動かせる |
出典: Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」(2026年6月確認)。
大事なのは、この3つに「広告費を払う」「順位を買う」が入っていないことです。地図のローカル検索の順位は、お金で上げる仕組みではありません。費用ではなく、情報の充実と口コミの積み上げで動きます。
動かせるのは関連性と知名度(距離は固定)
3つのうち、距離は動かせません。院の場所は決まっていて、検索した人との近さは変えようがないからです。移転でもしない限り、ここに手は入りません。
残る関連性と知名度は、院長が自分で上げられます。関連性はプロフィールの埋め方、知名度は口コミとウェブ上の評価です。地図で上に出たいなら、変えられない距離を気にするより、この2つに時間を使うほうが結果につながります。次の章から、それぞれ何をするかを具体に落とします。
関連性を上げる:プロフィールを埋め切る
関連性は、検索された言葉と院のプロフィールがどれだけ合うかです。Googleは、情報を充実させるほど検索語句との合致が高まると説明しています。やることは、プロフィールの空欄をなくし、正しく埋め切ることです。
- カテゴリを正しく選ぶ。主カテゴリを「整骨院」「接骨院」に合わせ、扱う施術に応じて関連カテゴリも設定する。
- 院名・住所・電話・診療時間を看板どおりに正確に入れる。臨時休診や年末年始も更新する。
- 写真を載せる。外観、院内、施術の様子、院長やスタッフの顔がわかるものを置く。
- 説明文と提供サービスに、力になれる悩み(腰の痛み、肩こり、交通事故のあとの通院など)を具体的に書く。
- 最新情報(投稿)でお知らせや実績をこまめに出す。動いている院だとGoogleにも患者にも伝わる。
知名度を上げる:口コミの数とスコア
知名度は、院がどれだけ広く知られているかです。Googleは、ウェブ上の情報に加えて、Googleの口コミの数とスコアもローカル検索の順位に影響すると明記しています。地図で上に出たい院にとって、口コミは飾りではありません。順位そのものに関わる要素です。
口コミは「お願いする流れ」を仕組みにする
口コミは待っていても増えません。施術を終えて満足してもらえた患者に、その場で一言お願いする動作を、会計や見送りの流れに組み込みます。スマホで開ける案内を渡す、声かけの言葉を決めておく、といった形です。届いた口コミには、丁寧に返信します。返信のやりとりも、見ている人への印象を変えます。
ウェブ上の情報も知名度に関わる
院の名前が、自院のホームページや地域の情報サイトなど、ウェブのあちこちで正しく載っていることも知名度につながります。院名・住所・電話は、どこに載るときも看板どおりに統一します。表記がばらばらだと、同じ院だとGoogleが判断しにくくなります。
やってはいけない(規約違反で停止)
順位を早く上げたくて手を出しがちな方法のいくつかは、Googleのガイドライン違反です。発覚すると、プロフィールの停止やアカウントの停止という重い処分につながります。地図から消えてしまっては元も子もありません。次の3つは避けます。
- 対価をうたって口コミを集めない。「口コミを書いたら割引」「投稿でドリンク1杯無料」のように、金銭・割引・無料サービスと引き換えに書いてもらうのは規約違反です。自分で書く、業者にまとめて作らせるのも同じく違反です。
- 店名にキーワードを足さない。「○○整骨院|地名・交通事故・骨盤矯正」のように、実際の店名以外の言葉を名前欄に入れるのは違反です。店名は看板どおりの正式名称だけにします。
- 虚偽や誤解させる情報を載せない。住所や診療時間、扱っていない施術を実態と違えて書くのは違反です。
正規のやり方だけで関連性と知名度を上げるほうが、遠回りに見えて結局いちばん確実です。停止からの復帰には手間も時間もかかり、その間は地図から見つけてもらえなくなります。
今週やること、やらないこと
制度や仕組みの理解より、自分のプロフィールを直すほうが先です。今週やることと、やらないことを分けます。
今やる
- プロフィールの空欄をなくす。カテゴリ・診療時間・写真・説明文・提供サービスを埋め切る。
- 院名・住所・電話を、ホームページなど他の掲載先と看板どおりにそろえる。
- 施術後に口コミを一言お願いする流れと、言葉を決める。届いた口コミに返信する。
やらない
- 対価つきの口コミ集め、自作の口コミ、業者へのまとめ発注。
- 店名へのキーワードの追加。
- 住所・診療時間・施術内容の、実態と違う記載。
- 変えられない距離を気にして、関連性と知名度の作業を後回しにすること。
地図で上に出るのは、運でも広告費でもありません。関連性をプロフィールで上げ、知名度を口コミで積み上げる。この2つを規約の範囲で続ければ、近くで探している人に見つけてもらえる院に近づきます。何から集客に手をつけるかの全体像は、関連記事の「集客は何から手をつけるか」にまとめています。
よくある質問
出典
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」(順位の3要素=関連性・距離・知名度、口コミの数とスコアの影響) support.google.com/business/answer/7091 (2026年6月確認)
- Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのポリシーの概要」(口コミへの対価提供・名称への不適切な文言・誤解させる情報の禁止と停止措置) support.google.com/business/answer/13762416 (2026年6月確認)
本記事は、Googleの公式ヘルプの説明をもとにまとめたものです。Googleの仕様やガイドラインは更新されることがあります。最新の内容は、各ヘルプページで合わせてご確認ください。